リボンの騎士 ザ・ミュージカル 感想2

「感想1」の続きです。
以下、主な配役ごとの感想など☆

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★サファイア(演/高橋 愛さん)
男女2つの魂を与えられたヒロイン、サファイア役の肝とも言える“男の子モードと女の子モードのスイッチ”。咄嗟に微妙な切替を要求される難しい場面も多々あったと思うのですが、高橋さんは全編に渡って、見事に演じ分けていました!(片手でマントの端を持って颯爽と歩く王子姿に、宝塚版オスカル様の面影を見ました…もう両目ハートです)
王子モードの時は両親に対して「父上・母上」、姫モードの時は「お父様・お母様」と呼び分ける脚本の細やかさに感動。女の子の魂を抜かれて完全な男の子になった高橋サファイアが、村娘に化けて登場した時の弾けっぷりに脱帽(笑)
そして、ほんの1場面だけの貴重な出番ながら、マスクをつけた「リボンの騎士」が颯爽と現れ悪人を圧倒する姿を見れた時は、心の中で喝采を送りました。(なぜなら過去に舞台化された「リボンの騎士」の中には、肝心の“リボンの騎士”の登場シーンがないバージョンさえあったんですよー)
『お父様に結んでいただいたリボン…』という“リボン”がキーワードになっている歌に、タイトルへの思い入れが感じられて嬉しかったです。(ある意味原作以上に、お父様が死んでしまった悲しみが伝わり、ほろりと来ました ><)
ただ、長丁場に渡る公演で役者さんに疲れが出ていたのか?高音部の声が割れ気味でちょっと苦しそう…「が、がんばれ~~;」と親のような気持ちで(←誰だお前は) 内心声援を送っていたワタクシです。
それにしても後半、棺桶塔に送られて以降のサファイアは、展開上仕方ないとはいえ、華やかな前半とは打って変わって粗末な衣装ばかりでしたね(^^;)ブラウス1枚で躍動する姿はちょっぴりセクシーでしたけども!?
ラストにもう一度、冒頭のような麗しい姫姿になってフランツに寄り添う絵が欲しかったかな…と、原作 (なかよし版) を読んだ時も思ったのでした。苦笑


★フランツ(演/石川梨華さん)
このミュージカルでの、フランツ王子像は文句なしでございます。
お顔もきりりと凛々しい石川フランツ、衣装も立ち居振る舞いも素敵な王子様ながら、高めの声が可愛い!!ちょっぴりやんちゃでお茶目だったりもして、アニメ版「リボンの騎士」の喜多道枝さん声フランツを彷彿させ、密かにときめき萌えていたワタクシでございまス。(なんといってもワタクシの幼き日の、初恋の王子様ですから。笑)
王様殺害の疑いをかけられて投獄され、ひとり亜麻色の髪の乙女を想いながら『あなたに会いたい』を歌い上げる場面は本当に切なくて…思わず胸きゅん、乙女スイッチ入ってしまいました。この場面だけでも、役替わりフランツ全員ぶん見比べたかったなあ…!
あややもなっちも、さぞかし素敵だったのでしょうね。
(あとでソングCDを聴いた時に思ったのですが、宝塚のめっちゃ歌うまい男役さんにもぜひこの歌を歌ってもらいたい…!もちろん、OG (元タカラジェンヌ) さんでも良い!!などと妄想いたしました。笑)

後半で、フランツ王子の傍らに従っていた二人の騎士 (演/新垣里沙さん・亀井絵里さん) もかっこよかったですわ!王子を中心に3人並ぶと、絵になります♪この二人は、淑女役でドレスも着れていたから (本人的には大変だったでしょうけれど) オイシイなあ…と思いました(^^)


★ヘケート(演/藤本美貴さん)
原作のヘル夫人とヘケートが合体したような役柄で、神様に“魔女の魂”を与えられて生まれたという、大胆な設定アレンジがなされたキャラクター。
すべてを司る全知全能の神なら、悪魔をこの世に遣わす事だってありえるかもしれない…とは思えたものの、この娘が人間の魂を与えられず魔女にされるほどの罪を犯すような展開がなかったため、少々矛盾を感じました。可哀想なへケート;(それでも原作のように死なずに済み、最後にはちゃんと人間にしてもらえて良かったね♪)
藤本美貴さんの、安心して聞き惚れる事が出来る堂々とした歌唱力たるや!
私が観た公演日の娘。さん達の中で、頭2つ以上抜きんでる印象でした!!


★大臣(演/吉澤ひとみさん)
体も足もほっそ~~い・・・!!!
こんなにスレンダーでかっこいいジュラルミン(笑) 新鮮でした。
魔女ヘケートと秘密の取引を交わすデュエットの場面では、二人の醸し出す妖艶ムードにドキドキしました。願わくば、吉澤さんのフランツ王子役も観てみたかったなあ。どちらかというと原作テイストの、少年というよりは青年然とした王子様になるだろなあ(#▼#)と思わず妄想。
でもこの大臣役はリーダーである、よっすぃーにしか出来ない役なのでしょうね。う~ん。


★ナイロン(演/小川真琴さん)
原作では、コミカルながら主君であるジュラルミン以上に狡猾な悪党ナイロン。
今回のミュージカルでは配役の都合上か、その持ち味が消されていて、いまいちキャラ立ちしきれていないように感じたのが残念でした。“どこか悪人になりきれない、小物っぽいナイロン”という描かれ方の方が、可愛らしい小川さんのイメージには合っていたのかな…。


★大臣の息子(演/久住小春さん)
こちらもナイロンと同じく、もう少し原作のプラスチックに近いイメージで(^^;)バカ息子らしさが弾けて欲しかったような… でも「男の子の魂を飲んで突然豹変する」展開が無かったから、今回のように“おバカさんに見えて実は賢い?”演出が妥当だったのかしら。
久住さんの天然ぽさは愛らしかったです♪


牢番二人 (演/三好絵梨香さん・岡田唯さん) の場面も良かったですね。牢番ピエールがサファイア母子に自ら身の上を語るシーンでは、パリで貧しい家族を抱えるフランス衛兵隊士の場面が無性に思い出されました…って、ことごとく「ヅカばら」と重ねてしまってスミマセン;;


結局、根っからの悪人が誰1人登場しない「リボンの騎士」なのでした。
それでもお子様向けになりすぎず、大人の鑑賞にたえる作品に仕上がっていて、さすが宝塚演出だと驚嘆。あとは、宝塚大劇場で「リボンの騎士」が上演される日を待つばかり!?植田紳爾先生の現役活躍中に実現して欲しいです本当に。

(長ったらしくなって失礼!「感想3」に続きます)

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