三平くんを求める旅日記:その2

秋田一人旅2日目、いよいよ増田まんが美術館に行きます。
※前回はこちら→ 三平くんを求める旅日記:その1
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2日目:5/4(日)みどりの日(前編)
──── 前編?前後編にわかれるの!? 詳細は以下の本文をどうぞ…。

1日目の晩、大曲駅近くの旅館に泊まった私。
寝たのが早かったせいか、明け方6時には目が覚めた。朝から快晴だ。
7時から朝食を食べに、旅館の食堂に向かう。
食堂の壁には、有名人方のサイン色紙が ずらーり並べて貼ってあった。
へえー、こういう人達も泊まってたのか。
秋田の郷土料理を織り交ぜた朝食メニューは期待通り、美味しかった。
ホカホカご飯に(あきたこまちですな!)、味噌をつけていただく焼き魚、
秋田ならではの山菜といわれる“じゅんさい”と“ミズの実”の酢の物、
とんぶり(畑のキャビアですな!)、蕗の煮物 etc. うーんヘルシーだ。
ご飯のおかわりもして、ぺろりと完食。ごちそうさまでした!

身支度を整え8時過ぎにはチェックアウト、出発。
5月始めの東北地方にも関わらず、暑い1日になりそうな気配である。
美術館内で軽食が取れる事は確認していたが一応、駅近くのコンビニで
菓子パン1個とペットボトル飲料1本買って行った。水分補給せんとな。
そこでついでに、あるものを探すワタシ。
都内 (自分の行動範囲) では全然見つからなかった三平ペロティ
三平君の故郷である秋田のお店にならあるかも!?と期待をかけたのだ。
しかし、そのコンビニには無かった。
三平君に限らず、コラボペロティそのものさえ…しょぼん。
気を取り直し、大曲から奥羽本線で美術館最寄りの十文字駅へと向かう。
ワンマンカーと呼ばれるこの車輌、ドアを手動で開閉する仕組になっていた。
乗り込む際、バスみたいにステップを一段上がるのも珍しかった。
雪国仕様なのかな、きっと。床がステップでホームより一段高くなってるのも
雪が車内に入り込まないようにするためでしょうか?
(思わず敬語で問いかけてみたり)

広大な青空の下に一面の緑が広がる、のどかな風景を眺めながら
電車に揺られること約40分、十文字駅に到着。美術館へのアクセスは
駅からバスで5~10分程だが、1日にあまりバスの本数がない。
着いた時間帯前後にバスが無い事は事前調べで判っていたため、
駅前で待機していたタクシーで増田町に向かう。
町なかの看板や貼り紙などに三平君いるかな?と目を皿のようにして
道中の景色をチェックするも、それらしきものは発見出来なかった。
(探そうとしなくても、あちこちに三平君が溢れてる町を勝手に想像して
ました…アトムだらけの高田馬場とか、鬼太郎だらけの調布みたく=∀=;)
(そういえば、故・石ノ森章太郎氏の故郷といわれる石巻市という所は、
サイボーグ009だらけなんでしたっけ。以前ネットで町の写真を見た時に
なぜか「羨ましいなあ」と思いましたです)

やがて大平原の向こうに、お城のような外観の建物が見えてきた。
まんが美術館はこの「ふれあいプラザ」という建物内にある。
ああ…ついにやってきたのね!!ここまで!!!
夢のお城
雲ひとつない天空の下に佇むお城。

お出迎え三ちゃん
三ちゃあぁぁぁーーーーん!!!!(落ち着け自分)

キッチリお釣りなしで料金を払い、タクシーを降りて
いよいよ美術館の入り口をくぐる。
今思えばこの時の私、無意識にもかなり舞い上がっていたのだろうか?
このわずか数分後に、
己の不注意によって、顔面蒼白モノの恐怖体験をすることになるのだ。
そう、この旅最大の危機。今そこに●る危機。(←映画見てないくせに)

見たかった企画展の会期中とはいえ、会社で連休が取れたとはいえ、
何故わざわざ人が混み、宿で特別料金を取られるような (1泊目の旅館は
格安料金で泊まれたけど、2泊目のホテルがね…;) GWにやってきたのか?
この日5/4 は、14時から矢口先生のサイン会が開催されるのだ。
前日秋田入りして、朝から美術館へ行くことにしたのは
サイン会に参加出来るのは先着50名まで、という決まりだったから。
ファン歴約2ヶ月のにわか者でありながら、大好きな漫画の作者さんから
目の前でイラスト入りの直筆サインを貰いたかった私は、
ぜひともこの日に美術館を訪れたかったのである。
(手塚先生の場合、それが叶わなかったの…幼い頃から手塚アニメ好きで
よく見てたのに…大人になってから、自分が手塚ファンなのを自覚した
時には、手塚先生は故人となられてました。泣)

美術館の開館は9時、私が着いたのは10時少し前。
入り口から入ってすぐ、正面のグッズショップに続く玄関ホールには既に
サイン会の整理券発行開始を待つファンの方々の行列が出来ていた。
凄い人気だなやー!サイン会のある日は、いつもこんな感じなのかしら。
最後列に並び、参加費500円を用意するために財布を出そうとした、と
その時。

・・・・・・・・・・・・あれ?
財布を入れてるリュックのファスナー付きポケットを探ってみたらば
・・・・・・・無い。

(゜д゜)

リュックの中からポケット全部に至るまで、身の回りのありとあらゆる所を
探してみたが、財布が出てこない。つい先程、タクシー料金を払ったばかり
の財布である。その中には今回の旅資金…全財産が詰まっている。
クレジットカードや、色んな店のポイントカードも入ってる。
旅行2日目にして突如、一文無しになってしまった私。

・・・・・・・・・!||!I||I|I! ( □|||) !I|I|||I!||||! !!!!!!


わたし、どーなっちゃうの~!?なんてどこぞの少女マンガの煽りよろしく
(元ネタわかる人だけわかってね) ボケてる場合じゃない。
このままだと、せっかくここまで辿り着いたのに企画展を観ることはおろか
この日を選んで来た最大目的である、矢口先生のサインも貰えない。
(こういう緊急時にお金を貸してくれる連れがいない一人旅の厳しさを、
最も思い知った瞬間である。そして、これまでの己の人生で最も、
自分不信に陥った瞬間でもある。・・・・・)
身内に速達で送金して貰う!?ってどこによ!? てかそれじゃ間に合わNeeee!!!
などと、整理券待ちの列から離れられないまま、
0.001秒ぐらいの瞬間に様々な思考が怒濤のごとく駆け巡った。
考えられるとすれば、タクシーで料金を払った直後、
財布をリュックに仕舞ったつもりで、実は座席に落としていた可能性。
信じられないほどの大失敗ながら、自分を褒めてやろう!と思ったのは
自宅での計画時に十文字駅の事を調べた際、駅前で待機しているタクシー
の会社と電話番号を確認し、そのメモを持参していたことだ。
そして、携帯電話を持っていたこと。(今回、本数少ない列車の乗換え
時刻を調べ直す事態に直面した時も含めて、ケータイ大活躍でした)

祈る気持ちで、その場でタクシー会社に問い合わせてみた。
話し声が傍に漏れれば、私が財布をなくした事は少なくとも
列の前後の人にはバレバレになるだろう。
きまりわるぅ…;と気まずさを感じつつ、背に腹は変えられなかった。
(この財布なくし事件、ブログに書こうかどうか実は迷った。当日あの場に
いた方々に、もしも矢口作品繋がりでここを読まれるなんて事があれば!?
「ああ、あいつか…クスクス」て思われるに違いねえだ…;
でも自分的には物凄ネタなので開き直って書きます←なんやそら)
(「ああ、あいつか」と思われた方、いっそコメント欄でツッコミ下さると
気がラクです・・・ってどんなM趣味やねん)
電話に出た営業所の職員さんに事情を伝えたところ、
すぐに運転手さんに無線で問い合わせてくれた。そして――――
後部座席に、財布の落とし物があることを教えて下さった。

・・・そっそれですぅーーー!!! ゚・*:.。..。.:*・(T∇T)・゜゚・*:.。..。.:*

すぐにそちら(美術館)へ届けに上がるのは難しいかも…と言われたが、
「申し訳ないですが、そこを何とか!お願いします!!」と電話口で
拝みたおしているうち(すみませんすみませんほんとに…汗汗汗)
運転手さんの都合がついたのだろうか。
「では今から届けに向かいます」とお返事下さった。
・・・・もうなんと感謝申し上げてよいやら。・゚・(つД`)・゚・

私がパニック起こしてる間に整理券配付は始まっていて、
タクシーが来てくれる前に自分の順番が回ってきてしまった。
整理券は参加費と引き替えに渡される。
今度は美術館の職員さんに事情を伝え、「お金は後で必ずお払いします」
とお願いして、先に整理券を発行して頂いた。
・・・・もうなんと感謝申し上げてよいやら再び。
(美術館の職員さん、ご配慮ありがとうございました。そして私の後に
並ばれていた皆さん、順番お待たせしてごめんなさいでした…><;)
それから程なくしてタクシー到着、財布は無事に私の手元に戻ってきた。
運転手さんに心の底からお礼を言ったのは言うまでもない。
財布が無くなっていたのは、時間にしてほんの20~30分?
ぐらいだったろうか。しかし、途方もなく長く感じられた。
思いのほか早期解決して助かったけれど、
もしタクシーで財布が見つかってなかったら…?
それこそ私、遠い秋田の地でどうなってたんだろう。
さらに、不運にもタチの悪い人に拾われて
クレジットカードを悪用されてたら・・・・
それを考えると、今も背筋がヒヤリとする。

以上、己の不注意が招いた、この旅最大のお騒がせでした。
(相変わらず本題に入る前の語りが長すぎます。爆)
前回の旅日記に書いた通り、この後もいくつかポカをやらかすけれど
さすがに「財布なくし事件」のインパクトを上回るポカは無かったです。
(あってたまるかおのれーーー!)

いやでもね…
「可愛い子には旅をさせろ」とはよく言ったもの。
まだ2日目の朝の段階にして (そう、まだここまでしか書けてない/汗)
まとめっぽいことを書いちゃうと、今回の旅で私はつくづく、
自分1人だとこんなに頼りなくて抜けだらけの人間だったのかと、
大変今更ながら思い知りました。
日頃から如何に人様に支えられて生きてるか、ですね。
“自分さがし”なんて大層に気ばらんでもカッコつけんでも(笑)
自分が何者であるかが、本当によくわかりますね。
そして、3日間通して出会った秋田の方々のあたたかい親切に、
ことごとく胸を打たれた旅路でありました。

お騒がせ顛末を書き切っただけで一杯一杯になったため、
本題の企画展見学&サイン会については、次回に書きます。というか
しきりなおします( ̄∀ ̄;) やたらにひっぱってすまんですー。

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しかしどうも、似たような話を最近どこかで聞いた気がする???
と微妙に引っ掛かっていたらば・・・・思い出した。
矢口先生公式サイトの、今年2月の日記だ。奇しくもなんと、矢口先生も
タクシーで財布をなくされていたのだった。(いくら尊敬する漫画家さん
だからって、そこまでマネせんでも自分…と己に小一時間つっこみたい)
善意の人の手で、財布は無事に先生の手元に戻ってきたそうだが、
どれほど大変な思いをされたことだろう。
日頃なにげなく使っていたものが突然消えて、幸運にも奇跡の再会を
果たせた時のいとおしさ…ええもう、わかりますわかります(><)


さて、朝から現地に駆けつけて整理券をゲット出来たわたくし、
(もちろん参加費は忘れずちゃんと払いましたよ)
念願の矢口先生のイラスト入りサイン無事ゲット!なるか?
記念にお持ち帰りしたかった…
じゃーん♪三平君ナンバー33ではなかったけど
シャークのジンのナンバー20番がもらえました。
残念ながらこの整理券、記念にお持ち帰りは出来ません~(⌒∀⌒;)

【三平くんを求める旅日記:その3】に続く!

この記事へのコメント

うな吉
2008年05月17日 03:34
おわわーーー!!なんとなんと・・・財布を落とされたのですね・・・確かに背筋が凍ります!!
親切な方々の連携プレイで無事rikansさんの手元に戻ってきて本当に良かった!!1人旅はそこが怖いですね(汗)
美術館の看板(?)、三平くんキャワユスギます!!!!整理券も素敵!!でもお持ち帰りできないのが残念でしたね~・・・
旅日記その3も楽しみです!!わくわく♪
rikans
2008年05月17日 16:48
うな吉さん、早速のコメント
ありがとうございますっ!
全く何故よりにもよって、たった1人の旅先で全財産落としちゃうんだか!?(><) かつてないほどの自分不信に陥りましたが、無くしてからあまり間を置かずにタクシー会社と連絡を取れたのは不幸中の幸いでしたし、うな吉さんの仰る通り、親切な方々の連携プレイで本当に救われました。もう二度とこんな不注意はすまい!と心にかたく誓いつつ、次回こそは完璧な“己にリベンジ一人旅”をするぞーなどと懲りずに企んでまス…(次回て)

美術館は隅々に至るまで、
ラブリィ三平くんパラダイスでしたよv
うな吉さんにナマでお見せしたかったですー!!
その3以降は、怒濤のように画像を載せちゃうかも(どんだけ写真撮ったんだ)
はぁー…なんでこんなに三平きゅんは可愛いんでしょう…!!!
明子
2008年05月18日 09:16
う~ん・・・
最高に盛り上がるこの場面(クライマックス)で、最高の(失礼(ほんとに)) 状況になりましたね。

申し訳ありませんが、とても興味深く読ませていただきました。
でも、財布が戻ってきた本当に良かったですね。
世の中捨てたもんじゃありませんね。なんて正直で優しい人達なのでしょう。 
rikans
2008年05月18日 11:26
明子さん、こんにちは!
興味深くお読み頂けたのでしたら本望でございます。
今だから言えますが…ムダにドラマチックでしょ?
自分のドジだと遠慮なくネタに出来るのがイイです(笑)
おかげでさらに印象深い旅になりましたが、こういうドラマチック体験は一度でたくさん!とつくづく思いました。お仕事中にわざわざ届けに来て下さった運転手さんをはじめ、色んな方々にご迷惑をかけてしまいましたものね。悪い人も多い世知辛い世の中だからこそ、人の親切が余計に胸にしみました…
ひぃぃぃぃ~(∋_∈)のルージュラ
2008年05月23日 22:37
なんと、ヒヤヒヤしますがな~f(+▲+;)
なんか、必死に読みふけり、目が充血~(@ ̄∇ ̄@)
いやはや、次行ってみよ~(ー◇ー)v
rikans
2008年05月24日 00:54
>ルージュラさん
こんなヒヤヒヤも、忘れられない旅の思い出のひとつです(などと開き直ってみる。苦笑)
目が充血するまで(汗)読みふけってくれるのは嬉しいけど、ちゃんと寝て下さいね!?

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  • 三平くんを求める旅日記:その3

    Excerpt: 秋田一人旅2日目の続き。まんが美術館をとことん堪能します。 随所に釣りキチくん萌え萌え語り大暴走してますが、 生ぬるい目で流してやって頂ければ幸いです。 ※これまでの旅日記▼ 三平くんを求める.. Weblog: 地下迷宮BLOG racked: 2008-05-22 00:24