手塚治虫ファン大会2009in渋谷

11月7日(土)、渋谷シダックスホールで開催された
手塚治虫ファン大会に参加してきました。

御大没後に再開されたファン大会も、今年で4回目。
(毎年痛感する事ながら、1年経つの早すぎる…!
 恐ろしい勢いでトシとってくんですけど…!!!)
縁あって私はその4回とも参加させて頂いてきたのですが、
今回は、従来の大会とはかなり様相が違ってました。

大きな会場を借りて、外部から著名なゲストを何人も呼んで、
プログラムによっては企業プレゼン色濃いものもあり…といった
これまでの大々的な(主催側からファンへ一方的に提供する形の)
イベントとは違い、
比較的小さめのホールで、
ファンを中心とした手作り感のあるファン大会。
主なトークゲストは、旧虫プロの皆さま方。
手塚プロの方々が語る、マニアックな手塚秘話の数々。
後味が不気味だった、お蔵出し実験アニメ『タバコと灰』。
こじんまりした空間でのイベントではありましたが、
初耳の生々しい内輪話が色々と聞けて面白かったですし、
気持ち的にも物理的にも(←ステージと客席間の/笑)
主催側とファンとの距離がより近く感じられたイベントでした。
(本当に近づけたのかは、また別の話…
なんていうと意地悪ですか。笑)
毎年ファン大会にお見えになるユニークな営業部長さん、
今年もお越しでした。ちょっと深刻な業務連絡さえ面白く
聞かせるキャラというか巧みな話術が、相変わらず凄い!
感服すると同時に、なごみます。

大会当選ハガキに書かれていた、先着順で整理券をゲットして
参加するトークショーについての疑問も解けました。
大会途中、メインステージとサブステージに分かれて行われる
(いずれも手塚プロの方による)トークショーのプログラムがあり、
サブステージは希望者のみ、最初の受付時に整理券を受け取り、
そのプログラムの時だけ、隣接する別会場に移動して
別の社員さんのトークを聞くという形式。
メインとサブ、同時に参加することは出来ません。
…なぜそういう形式にしたのか、それはそれで謎です??
ちなみに私はメインステージの方に参加しました。

大阪手塚スポットの案内を、東京にいながらにして
ライブで堪能させて頂けた のりみさんの研究発表 も、
日頃アウェーで暮らす(^^;)大阪出身者として嬉しかったです。
(といっても私、御大ゆかりの上品な北部地域出身ではなく、
ガラがよろしくないと眉ひそめられている河内原人ですが…
何年東京に住もうと中味はベタベタの大阪人で、
手塚先生が大阪出身でいらっしゃることさえ誇らしいのです。笑)
大阪市立科学館にリニューアルされる前の電気科学館を、
私も子供の頃に何度か訪れた記憶があります。
手塚先生も子供の頃に見て、のちの創作に多大な影響を受けた
というプラネタリウムを、自分も実際に見たんだ…と思うと、
今更ながら感慨深い気持ちになりました。私にとっても、あれが
人生で初めて体験し、感動した思い出のあるプラネタリウムでした。
今は亡き、キラキラゴージャスな梅田阪急コンコースも懐かしいです。
手塚作品には本当に(大阪に限らず兵庫や奈良なども含めて)、
たくさんの関西スポットが登場しますよね。

しかし実際、東京に憧れる関西人はいても(私の友人にもいます)、
わざわざ大阪に関心を持つ関東の方は殆どいないのかな…
(以下、ちょっと勢いに任せて暴言吐いてるので反転します~)
のりみさんの発表の際に壇上にいらした手塚プロ資料室のお二方、
何のためにあそこに座ってらしたんでしょね?
「大阪には行ったことないので…勉強になりました」
「僕も同じです」
以上、終わり。……なんだそれ? まあ悪気はないにしても。
この日のために入念な準備をされ、遠方からはるばる来られた
熱意あふれるファンの研究発表に対して、
あんな幼稚でお粗末な反応しか出来ないなら、
ヒョウタンツギのぬいぐるみを座らせといた方がマシです。
扇谷氏による手塚少女マンガについての研究発表の際に寄せられた
「コミックの復刊に、ファンの声は反映されません。
どれだけ売れるかが全てです」といったコメントも、
内容的にはそれが現実なんでしょうけど、身もフタもなく
冷たく突き放したようなニュアンスに聞こえて何だかなー…
目の前の大勢のファンに対して、もっと他に言い方ないんか?
「ファンの声を尊重したいのは山々なんですが…」等々、もうちょっと
人間味の感じられる前置きを、嘘でもイイからしとくとかさ!
と感じたのは私だけでしょうかね(-"-)


もうひとつ惜しむらくは、どのプログラムの時も
会場のスクリーンの位置が低く、最前列辺りの席じゃないと
画面の下の方が殆ど見えなかったこと。
さらに、スクリーン映写時にホールの照明が落とされなくて
周りが明るすぎたために、画面全体が見にくかったことでした。

今年は着ぐるみアトム君のほか、
宝塚市観光大使サファイアのお二方が出演されてました。
大きなリボンつきのコスチュームも込みで、可愛かったです。
抽選会の時にステージ上で、プレゼントが当選したファンの方の
「なんで二人いるんですか?」というツッコミに、
どなただったかな?「少女クラブ版となかよし版です」と横から
即座にナイスフォローされてたのがツボにはまりました。笑
(しかしクジ運のない私は、今年の抽選会もお宝ゲットならず。
おなじみカルトクイズも、平成アストロボーイの天馬博士役の
声優さんに関する問題で撃沈でしたー)

画像
景品にかすりもしなかった抽選券だけど、いいの。
サファイアの券だから!(T▽T)
(ちなみに後ろに写ってるのは、ポータブルHDDの運搬ケースに
使ってるハナチューサファイアのポーチです。けっこう重宝してます)

閉会後は例年通り、来年の手塚カレンダーを頂きました。
毎年レギュラーで絵柄に採用される手塚作品と、
イレギュラーな手塚作品があるんですよね。
12ヶ月分しか絵柄を入れられないから仕方ないんですけども
2010年も「どろろ」はナシかー…
ちなみにサファイアの顔、
12月のオールキャラ集合絵にいるサファイアはいつものカレンダーの
絵柄でしたが、表紙&中味の「リボンの騎士」月にいるサファイアが、
虫プロアニメ版の中村和子さん作画風で吃驚。珍しい!
だったら同じ画面にいるフランツ王子もロックでお揃いにしてよ~
なんぞ思ったり。うるさいミーハーですんません。笑

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ファン大会の後は、渋谷の沖縄料理店で美味しい晩ご飯を食べたり、
1年ぶりにオタカラしたり(オタクカラオケね/爆)楽しく過ごさせて
頂きました。昨年に続き、今年もご一緒して下さった皆さん、
ありがとうございました!

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そういえば、劇場版制作が進められてる?とニュースに聞いていた
「ブッダ」と「リボンの騎士」についての情報は何もなかったなあ。
何も動きはないってことだろなー…きっと
(うん、もう過度には期待しますまい。-∀-;)

それと昨日、ポニョとハリウッドATOMが、
米アカデミー賞長編アニメ部門賞候補の審査対象に選ばれたという
ニュースを聞きました。ジ●リとテ●カのガチ対決ですか!
(シャレになってませんrikansさん/爆)
結局ATOM観れてないです…けっこう評判良いみたいですね?

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最後に、手塚ネタではなく、大阪ネタでオススメ書ピックアップ。
「乙女の大阪」(マーブルトロン発行)
静岡出身・大阪在住歴を持つ女性ライターさんによる切り口が面白く、
レトロ建築のお店や美術館などが叙情豊かに紹介されてます。
(途中ほんのちょこっと、手塚治虫について触れられてるページも
あったと思うのですが、後で現物を確認して追記します)
(追記:確認しました。ほんとに、ほんのちょっとだった…(^^;)
大阪みやげ紹介ページに、電気科学館で販売されていた千成一茶の
お饅頭「プラネタリューム」が掲載されていて、そのキャプションに
「漫画家・手塚治虫も子供のころから好物だったそう」との一文が
添えられてました。たったそれだけなんですが、予想外にその名が
出てきたというだけで自分、読んでいて嬉しかったみたいです…)
ちなみに同シリーズで、京都編や東京編も書かれてます。

乙女の大阪―デート、食べ歩き、お菓子・おみやげ探し、クラシックホテル・レトロ建物巡り…乙女心の大阪案内 (MARBLE BOOKS)
マーブルトロン
甲斐 みのり

ユーザレビュー:
写真もステキ!丁寧な ...
古きを知って新しきを ...
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この記事へのコメント

shanz
2009年11月14日 02:14
rikansさん、レポのUPお疲れ様です。

お互いクイズも抽選も、景品から縁遠いですねぇ(私なんて抽選券もユニコだし・涙)
来年のカレンダー、絵柄は悪くないですが(私は原作風フランツでもOKですよ♪)どーしてあの配置なんでしょう…気になります。

気になると言えば。
のりみさんのお話のなかの旧石原時計店がセセッション様式というちらっとしたコメント。
どの辺がどうセセッションなんだか、ネットで検索してもいまいちわからず残念です。

そーして残念と言えば。
やっぱりリボンの騎士の映画の話ですかねぇ…。
やる気ないならいっそ触れないでいただきたい、と直訴しちゃったほうがいいのかも(笑)

などと文句を言ってますが、参加できて楽しかったです。
今回もお世話になりました。
ありがとうございました~!!
rikans
2009年11月14日 15:54
文中一部、補足修正しました。
(のりみさんのブログ記事にリンクさせて頂きました)

shanzさん>
コメントありがとうございます!
当日はお世話になりました!

ユニコも可愛いですよー♪と言いつつ
「じゃあサファイアと交換してくれ」と
もし言われたら出来ない私です。笑

これまでに出たカレンダーでもグッズでも、フランツがいる時は基本的に原作版が使われますから、もういいじゃないですか。
(すみません、凄い暴言かましてます↑)
それより、中村和子さん作画風サファイアが平成以降の公式グッズで拝めるなんて滅っっっっ多にない事ですし(><)こんな貴重な機会にこそ、ロックフランツも並べてほしかった…という切なるアニメ版ファンのワガママです。笑

配置は確かに気になりますよねえ。
大して深い意味はないんでしょうけども…

>リボンの騎士の映画の話
>やる気ないならいっそ触れないで~
前々回の大会でも感じたことですが、情報を発信した以上は責任を持って経過or結果報告してほしいですね。
ぽしゃったらぽしゃったでいいからさ…
rikans
2009年11月14日 16:00
(つづきです)
お城でも団地でも工場でも廃墟でも
「なんかイイ感じの建物」に美しさを見出して感性を刺激されることが好きで、
「これは○○様式で云々」など知識的なことはあまり考えてない、ぬるーい建築好きの意見で恐れ入ります(汗)
セセッション様式というのは、国内で言うと明治~昭和初期ぐらいに建てられたモダンな近代建築の多くに見られる、直線的で角張ったデザインの、ものによっては原爆ドームのように円形も取り入れられている幾何学形態の建築全般を指すのではないのでしょうか…?(むしろアール・デコとの違いがわからなくて混乱してる自分です)だとすれば石原時計店も(心斎橋時代の外観も、現在の外観も)全体的な印象から、それに当てはまる気がするのですが…役に立たない意見ですみません;

私も色々検索してみて、
興味深いブログを見つけました。
shanzさんのご参考になるかはわかりませんが、こちらにメモさせて頂きます。
http://fkaidofudo.exblog.jp/6373549/
shanz
2009年11月15日 00:29
rikansさん、お返事ありがとうございます~!
セセッションはアール・ヌーヴォーとは微妙に違うらしいのです。
確かにフランスやベルギーのアール・ヌーヴォーとウィーンのセセッションの建物はかなり違うんですけど。
石原時計店の建物はどっちにもあんまり似てないな~と思ったりして、なんとなく引っかかってます。
(単に私がウィーン好きなせいですね、すみません。お手数掛けました~!)

サファイアの抽選券。。。ユニコも可愛いから良いんだ~、別に(強がり)

アニメ版フランツがカレンダーに出ることはないでしょーね、さすがに。
残念ですけどね(涙)
rikans
2009年11月15日 10:31
>石原時計店の建物はどっちにも
>あんまり似てないな~
お手本丸写しじゃなく、柔軟な日本人お得意の日本アレンジが入ってるとか…?(よく知りもしないのに適当な思いつきを述べてるだけですので、スルーで/汗)

>アニメ版フランツがカレンダーに
>出ることはないでしょーね
公式サイトから抹消?されてるぐらいですもんねー(いえ別にそれを根に持ってなどは!)
のりみ
2009年11月15日 19:27
> 毎年ファン大会にお見えになるユニークな営業部長さん、

いや~Y本部長のトークはホンマに素晴らしいですよね。
私ども夫婦はY本部長の大ファンなのです♪
あの話術はなかなか誰でも真似できるものではありません。

> 大阪市立科学館にリニューアルされる前の電気科学館を、私も子供の頃に何度か訪れた記憶があります。

それはうらやましいです!
私はえらそうに電気科学館の話をしていますが、電気科学館には行ったことがないのです。
というか、手塚先生が亡くなった、そして電気科学館が閉館した1989年は小学5年生だったものですから…。
昔、四ツ橋駅にはプラネタリウムのタイル画があったそうなんですが、覚えてらっしゃいますか?
あまり画質のよい写真がなくて、誰か持っていないものかとしみじみ思っています。
のりみ
2009年11月15日 19:28
> 今は亡き、キラキラゴージャスな梅田阪急コンコースも懐かしいです。

ブログで声高に叫びはしませんでしたが、携帯百景でこっそり叫びました。
旧阪急梅田駅コンコースだった場所、今はこうなっています。
http://movapic.com/norimi407/pic/633742
これがかつての旧梅田駅コンコースのあった場所とは…。あまりの変わりように愕然(T_T)
ホンマに涙が出そうになりました。
今でも旧阪急梅田駅コンコースは日本一美しい建築やった!と思っています。

> 手塚作品には本当に(大阪に限らず兵庫や奈良なども含めて)、
> たくさんの関西スポットが登場しますよね。

機会があれば阪神間まで広げて話をしたいものです。
もっとも阪神間モダニズムと手塚治虫とのかかわりについては他の方もたくさん書かれていますが。
一度「アドルフに告ぐ」と実際の場所を徹底検証したものを発表したいとは思っています。
10年くらい前に試したことがあるのですが、ただ「アドルフに告ぐ」は東京で資料を見ながら描いた感があり、地理的な矛盾が実は多々あるのです(^^;)
だから「虫マップ・アドルフ版」を作ろうとして挫折しました(笑)。矛盾も突っ込みながら書いてもいいんですけどね。
「陽だまりの樹」のほうがそういう意味ではかなり綿密な取材をされた上で描かれています。
のりみ
2009年11月15日 19:29
> しかし実際、東京に憧れる関西人はいても(私の友人にもいます)、
> わざわざ大阪に関心を持つ関東の方は殆どいないのかな…

それはすごく思いました。
大阪人は東京に行くけど、東京人は大阪に行かないんやな、と。
発表前から東京で大坂のことを喋る難しさはずっと感じていました。
私は大阪人であり、大阪の観光ガイドもやっていますから、人一倍大阪に対する愛着は強いですが、その思いを東京で喋るのってすごく大変だと感じました。
だから、私の研究発表への感想がずっこけるような一言で終わっちゃったわけで…(^^;)
でも、あれは素のコメントですよ(笑)。ライブは何が起こるかわからんもんです。
「何か質問してほしいことある?」と事前に聞かれたのに私もすぐに思いつかず答えられなかったのですから。
まさに「ぶっつけ本番」だったのですからこんなこともありますって(笑)。
のりみ
2009年11月15日 19:30
> 「なんで二人いるんですか?」というツッコミに、
> どなただったかな?「少女クラブ版となかよし版です」と横から
> 即座にナイスフォローされてたのがツボにはまりました。笑

ナイスフォローをしたのは司会のどろんこ先生です。
私は「デージー王子とビオレッタ姫じゃないの?」とつぶやきました(笑)。
あれは観光大使の二人にはちょっと答えられなかったでしょうね。
一生懸命覚えた台詞を喋ってはりましたが変化球には弱そうです(^^;)

> ファン大会の後は、渋谷の沖縄料理店で美味しい晩ご飯を食べたり、
> 1年ぶりにオタカラしたり(オタクカラオケね/爆)楽しく過ごさせて
> 頂きました。昨年に続き、今年もご一緒して下さった皆さん、
> ありがとうございました!

私どもは虫プロOBメンバーの方々とFC会員20名ばかりで懇親会をしました。
いつもバタバタしてゆっくりお話できないので、rikansさん、ホンマにホンマに今度大阪に帰省される際はぜひお知らせくださいませ♪
一度大阪でお茶かお食事でも!
またお会いしましょう(^0^)
のりみ
2009年11月15日 19:41
>「乙女の大阪」

この本、すごく流行っていて、私のアマゾンへのリンクをブログから貼っていますが、あえて批判させていただきます。
すみません、水をさすようで大変恐縮なんですが、声を大にして言いたいのでコメント欄で失礼いたします。
その本のP.101の旧阪急梅田駅コンコースについての文章は私の「虫マップ」のパクリです(^^;)
パクリというか剽窃と言う方が適当でしょうか。
http://www2.ocn.ne.jp/~norimi/musifc8.html
http://www2.ocn.ne.jp/~norimi/hankyu1.html
とP.101の10~16行目にかけてを読み比べてたら、文章のフレーズも並び方も私の書いた文章を切り貼りしていることが解ると思います。
しかもこの本の中で
「手塚治虫の自伝漫画『紙の砦』にも登場します」と本の中で言いきっていますが、『紙の砦』そのものには「大阪の町のあかり」として描かれているだけであって、旧阪急梅田駅コンコースは一切登場しないのです。手塚先生のエッセイと並行して読んではじめてそこが旧阪急梅田駅コンコースだと解るわけです。なので、『紙の砦』を読まずに私の文章から本の中に書いてしまったことは明白です。

また、阪急百貨店の包装紙に関する記述に関しても私のブログからパッチワークのように写した(もちろん写真は別ですが)感があって読んでいていや~な気分になりました。
http://norimi.blog45.fc2.com/blog-entry-56.html
http://norimi.blog45.fc2.com/blog-entry-71.html
http://norimi.blog45.fc2.com/blog-entry-161.html
のりみ
2009年11月15日 19:42
他にも多数近代建築が登場しますが、写真はいいのですがテキストがひどいです…。
なんというか、専門的な建物の説明をしている割には文末が毎回叙情的でどっちつかずな印象。
一言でいえば「文章がこなれていない」感が…。
体験談を書いている割には描写が希薄で読んでいて「ホンマにアンタが体験したことなん?」と意地悪く思ってしまったくらいです。
つまり、他の人の文章をあちこち切り貼りしている感がどの部分にも見られて、オリジナリティが感じられず、読んでいてイライラしました。

近代建築本というのは一般人が手に取らない専門書から「エルマガジン」みたいなレトロブームを追ったものまで幅広くあって、どちらも近代建築に入るきっかけになっていい、とは思うんですが、これだけはどうしても私には受け入れられなかった本です。
rikans
2009年11月16日 13:09
のりみさん、たくさんのコメント
ありがとうございます。
研究発表お疲れ様でした!

電気科学館へは小学何年かの時、休日に家族で行ったのと、同じ頃に学校の社会見学で行った記憶があります。
大阪市営地下鉄駅構内には、至る所にタイル画が貼り巡らされてる印象があって、四ツ橋のプラネタリウム画も、もしかしたら通りすがりに何度か見ているかもしれません…が、当時はあまり意識的でなかったせいか(汗)よく覚えていないのが残念です。

変わり果てた阪急梅田コンコース、帰省時に何度か見てますよ。無惨ですね…
写真を拝見して改めて、どこにでもある普っ通ーのデパートの出入り口やん!
情緒もへったくれもないわ…と思いました。
ありし日のクリスマスの時期にはイルミネーションが追加され、東京新宿の高島屋タイムズスクエアにも負けないほどに華やかなプチ・ルミナリエ状態でした。
なぜあの美しく貴重な大阪名所の1つを、残せなかったんでしょうね。

>「アドルフに告ぐ」は東京で資料を
>見ながら描いた感があり、
>地理的な矛盾が実は多々あるのです
突き詰めると色々あるんですねー!
「アドルフ~」の文庫を買って初めて読んだ当時、私は神戸に住んでいました。三宮近辺は勿論、有馬温泉に宝塚に十三に…と知ってる土地が作中ざくざく出て来て(笑)世界大戦を題材にしながらも阪神間のご当地漫画みたいだなあと思っていたのですが、矛盾にまでは気付かなかったです。
突っ込み入りの「虫マップ・アドルフ版」も見てみたい気がしますね。作られるのは大変と思いますが(^^;)
「陽だまりの木」は序盤辺りまでを、記念館か京都手塚ワールドのライブラリーで読んだきりです。実は適塾もまだ行ったことがないのです…いつかちゃんと読まねば!!
rikans
2009年11月16日 13:10
>あれは素のコメントですよ(笑)
確かにね~。
関西のバラエティ番組に出て来るようなアドリブに強い素人か、DJ・アナウンサーなどのトークのプロでもない限り、いきなり話を振られると頭の中真っ白になって何も出て来ないことはありますよね。ただ、それでも「大阪に行ってみたくなりました」とか何とかお愛想の1つぐらい言ってよ!と思ってしまうのは大阪人の…というより、私個人の悪いクセです(笑)

> 私は「デージー王子とビオレッタ姫じゃないの?」とつぶやきました(笑)
ちなみに私の隣に座っていたお友達が、ロングヘアを1つにまとめている長身の方のサファイアさんを見て「ヘケートみたい」と仰ったのを聞き、あーなるほど…と思いました。
ナイスフォローはどろんこ先生だったのですね。

帰省したら帰省したでバタバタと日程が過ぎてしまうのですが、いつか本当にゆっくりお会いしたいと思っています。その際はぜひご連絡させて下さいませ。のりみさんが東京にお越しになる機会もありましたら、いつでもご連絡下さいね!

>「乙女の大阪」
お話を伺って驚きです…!
この本、関西以外の出身の著者が、偏見なしに“ベタなイメージじゃない大阪”に注目し紹介しているのが珍しく、ちょっぴり嬉しくもあり、また私の知らないスポットも結構掲載されてるので、帰省した時の参考になるかなーぐらいの気持ちで読んだのですが…これは確かに、元の記事の作者さんとしては嫌な気分になりますよね…
叙情的な文体は嫌いじゃないのですが、旧阪急梅田駅コンコースの記述に関するご指摘をはじめ、底が浅い(パクるにしても詰めが甘い/爆)と言わざるを得ないです。執筆時に著者からのりみさんにコンタクトがあるか、せめて、参考文献として出典を本書に明記しておくべきでしょうね。
ご批判、とても参考になりました。
のりみ
2009年11月16日 14:53
shanzさん

> のりみさんのお話のなかの旧石原時計店がセセッション様式というちらっとしたコメント。
> どの辺がどうセセッションなんだか、ネットで検索してもいまいちわからず残念です。

まさか私の研究発表で「セセッション様式」を気にとめて下さる方がおられるとはびっくりです。
でも、こうしてしっかり聞いて下さり、「調べたい」と思って下さった方がいらっしゃるのはとても嬉しいです。

心斎橋時代の石原時計店に関しては手持ちの資料写真も多数あり、また私自身が近代建築ファンなので、語りたかったのはやまやまなのですが、今回は手塚治虫がテーマであったため、建築話に偏らないよう気をつけました。また10分という時間制限ゆえに泣く泣く削った次第です。

お気づきだと思いますが、石原時計店の歴史ページは私が執筆しております。
http://www.ishiharatokei.co.jp/rekishi.html
他にも私自身のブログで石原時計店に関して書いたページもこちらにまとめてありますのでご参照ください。
http://www.ishiharatokei.co.jp/syoukaikiji.html
特に大正期の石原時計店についてはこちらに写真を多数掲載しております。これらも当初のパワーポイントに入れていましたが、ほとんどカットしました。
http://norimi.blog45.fc2.com/blog-entry-175.html
http://norimi.blog45.fc2.com/blog-entry-176.html
あと、金三角」の由来も喋ろうと思ったのに言えなかったことのひとつです。
http://norimi.blog45.fc2.com/blog-entry-319.html
のりみ
2009年11月16日 15:05
さて、正直に申し上げます。私が「セセッション様式(ゼツェッション様式)という言葉を知ったのは心斎橋の石原時計店が最初でした。数がさほど多いわけではないのですが、石原時計店が登場する建築関連の書籍ではほとんどの文献において、「石原時計店」と「セセッション様式」がセットで登場します。そこで、私は当然「セセッション様式って何?」という疑問がわいてきました。ウィキペディアでは「ウィーン分離派」という私には理解不能な言葉が並べられていて、一向に理解できないでおりました。

先日、京都工芸繊維大学の石田潤一郎先生の講演を聞きに行った際、セセッション様式についての説明がありました。ウィーンの「セセッション館」を図版にあげてらっしゃいました。日本ではアール・ヌーヴォーは建築様式として流行らなかった、日本で流行したのはむしろセセッション。直線的で角張ったデザイン、ポキポキとした印象、といったことを述べてらっしゃいました。

で、私にはうまく説明できないので、石田先生の著書から抜粋します。
のりみ
2009年11月16日 15:05
もう一人は富士岡重一である。彼もゼツェッショニストである。本拠は東京だったのだが、松井貴太郎と逆に代表作が大阪にあるという理由で、あえて取り上げるものである。富士岡は明治19年に生まれ、同44年に東大建築学科を卒業、そのまま三橋四郎(1867~1915)が主宰する三橋建築事務所に入所する。三橋は早くからアール・ヌーヴォーを取り入れていたが、富士岡がチーフとして活動しはじめると、急速にゼツェッションへ傾斜していく。
(中略)
こうした富士岡主導の作品のなかでもっともよく知られているのが大阪・心斎橋に建った石原時計店である。外観・室内ともにヨーゼフ・ホフマンらウィーン・ゼツェッションの特徴をよく捉えて、非常な注目を集めた。三橋事務所は、大阪にこの建築のほか、豊国生命保険(大正4年)、江戸堀高等女学校(大正4年)、中大江尋常小学校(大正5年)などを建てており、大正2年には大阪支所を開設している。なお、石原時計店の現場は関根要太郎が担当したという。
三橋四郎は大正四年、ウラジオストックに領事館建設のため出張中、彼地で客視する。このため、富士岡は朝鮮総督府技師となっていったん日本を去るが、昭和2年大阪市技師に就任して、のちには建築部長を務めている。

(『関西の近代建築 ―ウォートルスから村野藤吾までー』中央公論美術出版 著者:石田潤一郎P.59~60より)
のりみ
2009年11月16日 15:45
早速訂正…
彼地で客視する。

彼地で客死する。

大正4年に亡くなったということは、三橋四郎最後の作品が石原時計店だったというわけです。
心斎橋の石原時計店は戦争中に火が入ったため、これをきっかけに淀屋橋に移転したわけですが、建物自体は1970年頃まで賃貸ビルとして残っていたそうです。(戦後、銀行などに貸していたらしい)そして心斎橋パルコを建築する際に解体されました。土地は今でも石原家が所有しています。
のりみ
2009年11月16日 15:59
石原時計店の歴史ページ執筆にあたっては数少ない資料を探しまくり、建築史に詳しい知人を頼っていろいろ資料をかき集めました。
先述の『関西の近代建築』の他、『モダン心斎橋コレクション』(橋爪節也氏)『復刻版近代建築画譜』(橋爪紳也氏)『大阪人』2001年3月号(酒井一光氏)『大阪のひきだし』(酒井一光氏)『大大阪モダン建築』(高岡伸一氏)などです。

ごく最近2009年1月に出版された『大阪の近代建築と企業文化』P.108~109でも石田潤一郎先生が、セセッション様式の例として石原時計店を取り上げています。これは「新・なにわ塾」の講演5回シリーズをテープ起こししてまとめた本です。

これらの参考文献をピカサのウェブアルバムにアップしておきます。
いずれ公開レベルを下げて外からアクセスできないようにしますので、興味があれば画像をダウンロードして保存して下さい。
http://picasaweb.google.co.jp/norimi407/dtmlqJ?feat=directlink
のりみ
2009年11月16日 16:01
> セセッション様式というのは、国内で言うと明治~昭和初期ぐらいに建てられたモダンな近代建築の多くに見られる、直線的で角張ったデザインの、ものによっては原爆ドームのように円形も取り入れられている幾何学形態の建築全般を指すのではないのでしょうか…?(むしろアール・デコとの違いがわからなくて混乱してる自分です)

私も同じように理解しています。だもので、直線的で角張ったデザインで、水平ラインが強調された石原時計店が「セセッション様式の代表作」と言われていることに納得しているのですが…。
そう言われてみれば確かにセセッションとアール・デコとの違いが私もよく解りません(^^;)
アール・デコは定規とコンパスで書ける模様と理解しているので、その意味で見た目でなんとなくセセッションとの違いは解るような気もしますが、説明しろと言われるとできません…。

> だとすれば石原時計店も(心斎橋時代の外観も、現在の外観も)全体的な印象から、それに当てはまる気がするのですが…

現在の石原時計店はジャンルとしてはむしろ「モダニズム建築」に分類される、と理解しています。外観の装飾類をことごとくそぎ落とし、機能美を追求した、いわゆる「戦後モダニズム」の流れに類するかと思います。近代建築として似ているものとしては電気科学館、朝日ビルディング、東京中央郵便局、大阪中央郵便局、日本生命新本館などです。
rikans
2009年11月16日 23:42
のりみさん>
引き続きたくさんの追加コメントと、リンクのご紹介をありがとうございます。参考になります。(建築の写真集は色々持ってても、活字中心の資料は殆ど読んでないなあ、としみじみ思いました…)

言われてみれば、現在の石原時計店はかなりシンプル且つ現代的なデザインですね。
今更、と言われそうですが、一口に近代建築と言っても、実に様々な様式や歴史があって奥深いと感じました。
(後日未公開にされるピカサのアルバム画像は、全て保存させて頂きました)
心斎橋時代の石原時計店は、当時の白黒写真も絵はがきでも、周りの景色込みで実に風情ある佇まいです。特に絵はがきの、何とも言えず暖かみのある色彩・質感・空気感が良い…!パルコの辺りってあんなに落ち着いた風景だったんですね。すっかり若い子向けの浮ついた街に様変わりしている、現在の心斎橋との違いに吃驚です。

大阪ではなく兵庫の話にそれますが、そういえば前に神戸(東灘区)に住んでいた時、自宅から一足延ばした所に神戸市立御影公会堂あって、一度だけそこの地下食堂のオムライスを食べに行ったことがあります。あの公会堂もセセッション様式建築だったのでは…と思いつき、先程ざっと検索しましたが、詳しくはわかりませんでした。(後でもう少しじっくり調べてみよう;) ネット上で人様が撮影した綺麗な写真はいくらでも見れるのですが、なんで自分、せっかく現地へ行ったのに写真撮らなかったんだー!と今になって悔やんでます。(瞼に焼き付けたつもりになってました…) 昭和8年に建てられて以来、戦時中の空襲にも阪神大震災にも耐え、今も現存している立派な建物だったと思うと尚更です。

>ウィーン分離派
ウィキペディアに書かれていた説明、
私にもチンプンカンプンでした(^^;)

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